本のかんたんな紹介
日々の生活では、頭がぼーっとする、なかなか集中できない、あまり思考がまとまらないといった時もあります。 そういった脳のパフォーマンスが落ちている時、本来のパフォーマンスを取り戻すために必要なことが書かれています。 著者は脳科学を専門とする医師で、日々の治療で得た知見をもとに、脳の活動にとって良い習慣を提案しています。
なぜこの本を読んだのか
体調が優れないときなど、仕事のパフォーマンスが落ちていると感じたときがありました。 どのようなときにパフォーマンスが落ちるのか、どういった取り組みで高パフォーマンスを維持できるかを知りたいと考えたためです。
要点をいくつかまとめる
脳を活性化させる習慣
- 規則正しい生活をすることで、脳のパフォーマンスが安定する。入眠と起床の時間を決めること。
- 脳のパフォーマンスが良くなるのは、起床後2時間後くらいから。起床後に身体を動かしたり簡単な会話をして、ウォーミングアップをすると良い。
脳の基本回転数を上げる
- 集中力や頭の回転は、それ自体を意志の力で上げることはできない。
- できるのは、仕事の量と時間の成約を認識こと。限られた時間で活動する必要があるとき、パフォーマンスは上がる。
- 一度頭の回転が良くなると、他のタスクも取り組みやすくなる。
- 時間の成約は長くて2時間程度。疲れたら休憩し、また時間の成約の中で取り組むというサイクルを回す。
- 時間の成約を外して、時間をかければできるという考えはNG。仕事以外も大切にし、家族や趣味の時間を大切にすること。
睡眠はとても大切
- 睡眠中、脳は疲労回復だけでなく思考の整理もしている。
- 夜に情報を蓄えたり、考えを大雑把にまとめたりすると、睡眠中に思考が整理されることがある。
- そのためにも、生活リズムを整えてきちんと睡眠をとることが大事
問題解決能力を鍛えるために
- 問題解決能力を高めるためには、取り組む問題を限定することが大切。
- 些細な判断を効率化させるために、自分のルールをあらかじめ決めておくことが有効
- やるべきタスクと行動予定表を書き出すことで、取り組むための力が湧く。
- 問題解決に至るプロセスを紙に書き出し、それを他の人に評価してもらうと良い。
記憶力を高めるために
- 得た情報をきちんと記憶に留めるためには、漫然と情報を得るだけではだめ。他の人に共有する前提で情報を得ることで、内容を自分で整理し、記憶に留めることができる。
- 他者への共有を意識するために、得た知識や体験を、ブログなどにまとめると良い。
話す力を高めるために
- 脳の活動が低下すると、長く話すことが難しくなる。
- メモのワードや、写真を頼りに、話を繋げて長く話す訓練をすると良い。
生活習慣
- 生活習慣病は、脳の活動を低下させる。
- 適度な運動と、腹八分目の食事が大切。
脳の自己管理
- 失敗を記録し、その傾向を把握することはとても有効
- 小さな失敗の分析と解消に取り組むことで、自分の課題も克服できる。
- 他人から受けた指摘は、とても有用な情報。きちんと把握して、改善すること。
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